長野のローカルな飯山線を走る観光列車「おいこっと」の車内やオススメ座席、途中駅でのマルシェイベント、予約制のお弁当や車内販売などの楽しみ方に加え、切符の料金や予約方法を5分で解説!
「おいこっと」は、長野駅〜十日町駅(新潟県)間の飯山線を走る、JR東日本が運行する観光列車です。運行は土日祝日を中心に1日1往復。
沿線には千曲川・信濃川が流れ、四季折々の田園風景や里山が広がります。
列車名は「TOKYO」の反対語である「OYKOT(おいこっと)」から来ており、コンセプトは日本のこころのふる里、とのこと。都会から離れ、懐かしさや癒しを味わえる「おいこっと」の車内はさながら昭和の民家です。
この記事では、そんなのどかなローカル線を走る観光列車「おいこっと」の楽しみ方や車内の様子、オススメの利用方法を5分で解説します!
おいこっとは日によって1両~2両で運行されますが、車内のデザインはほぼ同一です。
以下で、車内の座席の様子や、設備についてご紹介します。
2人掛けと4人掛けのテーブル席(ボックス席)を中心に、車端部にはテーブル付きのロングシートが設置されています。木目調の温かい内装が心地よく、初めてでもリラックスできる空間です。
具体的には、テーブル席は以下の写真のような座席です。
また、ロングシート席は以下の写真のような座席です。
こちらも跳ね上げ式のテーブルがついているため、ドリンクやお菓子などを置くことは可能です。
基本的にはどちら側でも田園風景が広がるため、その点では進行方向左右の座席で車窓に大きな優劣はありません。
一方でリバービューでは、長野→十日町に向いたときの進行右側(2人掛けテーブル席側)では、千曲川や信濃川(千曲川が、長野を超えて新潟に入ると信濃川に名前を変えます)に沿って走るため、夏の緑や冬化粧等、四季折々の美しい車窓が続きます。
また、車内のコンセントやWi-Fi事情ですが、この列車では車内にコンセントやWi-Fiはありませんでした。とはいえ、せっかくのどかな沿線を走る列車なので、デジタルデトックスの時間というのも楽しいです。
この列車にはアテンダントの方が乗車されており、オリジナルグッズやお菓子、ドリンク類などを購入できます。
私は、地酒を楽しみながらスナックをポリポリ…幸せな時間です。
「おいこっと」では、一部の運転日に、沿線の食を味わえるお弁当又はスイーツが事前予約・車内受取限定で購入できる日があります。
午前の往路(長野→十日町)では、山の幸を中心とした和のお弁当「走る農家レストラン おいこっとふるさと御膳」が予約できます。復路(十日町→長野)では、スイーツの生チョコアソートで、濃厚な味わいが旅の締めくくりにもぴったりです。
スイーツは対象日が多めですが、お弁当は月に1日程度の販売のため、うまく乗車日に重なったらぜひ狙ってみてください。なお、いずれも5日~8日前までの事前予約専用のため、予約忘れにはご注意を!
対象日や予約は、JR東日本の「おいこっと」公式ページ[1]に案内があり、JRE MALLから行えます。
車内ではアテンダントさんによる沿線紹介や、ナレーションには「まんが日本昔ばなし」の語りで知られる常田富士男さん(故人)による案内放送が流れます。
また、途中駅の飯山駅では停車時間があり、土日祝日にはエキナカで「おいこっとまるしぇ」が開催されることもあり停車時間中に買い物を楽しめます。
そのほか、車内では記念撮影ボードやで旅の記念を残せたり、車内でプチイベントが開かれることもあるほか、復路では工芸品の内山紙を使った「しおり」が配布されたりとおもてなしも充実しています。
以上が列車のご紹介で、ここからはこの列車の料金や予約方法についてご紹介します。
この列車は全車指定席の快速列車の扱いのため、「乗車券」のほかに「指定席券」で座席の指定(予約)が必要で、指定席券の価格は以下の表のとおりです。
券種 | 区間・設備 | 価格 |
---|---|---|
指定席券 | 乗車区間・設備に依らず一定額 | ¥840 |
切符は駅の窓口や指定席券売機、またはえきねっと等のネット予約サービスから乗車日1か月前(同日)の10時に全国一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
最大でも2両で席数がそれほど多くないため、乗車日が決まっていれば早めの予約がオススメです。
いかがでしたでしょうか。
この記事が皆さんの長野・新潟旅行の計画の一助になれば幸いです!