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硫黄泉の泉質と味わい方、オススメ温泉地を解説!

泉質の特徴とマメ知識を知って、温泉をさらに楽しむコラム【硫黄泉編】
2026/1/15  2025/12/30

日本の全10泉質を深読みするコラムの硫黄泉編! 泉質の意味や特徴、適応症や成分の定義、知ると楽しくなるマメ知識に加え、実際に訪れた硫黄泉のお気に入り温泉地もご紹介します。

硫黄泉ってどんな温泉?
香りは誘う雰囲気は随一&実は美人の湯
硫黄泉の定義(成分の条件)
硫黄泉の脇に書いている”硫化水素型”とは?
実際に入ったオススメ温泉地
エメラルドグリーンの湯を楽しむ:月岡温泉
濁り湯&北の温泉テーマパーク:登別温泉
九州の温泉テーマパーク:霧島温泉

硫黄泉ってどんな温泉?

「硫黄泉」は文字通り硫黄成分が多く、その香りや、時にはにごり湯が誘う”THE 温泉!”な雰囲気は全10泉質の中でも随一です。
また、実は”美人の湯”といわれる泉質のひとつでもあります。
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この記事では、そんな硫黄泉の適応症や特徴、入湯が楽しくなるマメ知識に加え、実際に入って感じたオススメ温泉をご紹介します!

硫黄泉の適応症

この泉質ならではの適応症である、硫黄泉の泉質別適応症は以下の通りです。

  • 浴用アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害を加える)
  • 飲用耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
一般的適応症は全ての泉質に共通する適応症で、環境省の通達[1]によると、以下の通りです。

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

なお、これらはざっくりいうと「温まると得られそうな効果」なので、実のところ家のお風呂でも期待できる効果とも言えます。一方で、「泉質別適応症」はその泉質にフォーカスした適応症です!

入浴の禁忌症について

硫黄泉は他の泉質と比べると刺激が強めの泉質です。そのため、浴用に関して、この泉質ならではの禁忌症として、以下のものが挙げられています。
浴用の禁忌症皮膚又は粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症

また、一般に温浴や入浴を避けるべき疾病等をお持ちの方(詳細は以下)は避けた方が良いでしょう。

一般的禁忌症は全ての泉質に共通する禁忌症で、環境省の通達[1]によると、以下の通りです。

病気の活動期(特に熱のあるとき)、 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、 消化管出血、目に見える出血があるとき、 慢性の病気の急性増悪期

  
なお、妊婦は禁忌症には入っていませんが、足元が滑りやすいことがあるので、転倒などにはご注意を

硫黄泉の定義(成分の条件)

「硫黄泉」の条件
温泉1kg当たりに溶けている総硫黄(HS,S2O32-,H2S※に対応する硫黄)量が2mg以上

※順に硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素を指します。

「硫黄」が算出する場所としてイメージされるのが「火山」ですが、実際、硫黄泉は活火山の近くにとても多い泉質です。
例えばこの後ご紹介する北海道の登別温泉や、九州の雲仙温泉などでは、温泉もさることながら、噴煙がモクモクしているエリアが”地獄巡り”として観光名所にもなっています。

硫黄泉がセットになった泉質名の例
硫黄泉が泉質名に現れる泉質と読み方の例は以下の通りです!

  • 単純硫黄泉:シンプルな硫黄泉の場合、このように表記されます。
  • 含硫黄ーナトリウムー炭酸水素・硫酸塩泉
    硫黄泉+炭酸水素塩泉+硫酸塩泉の合わせ技で、美人の湯の複合成分が楽しい泉質です。

硫黄泉以外の泉質のまとめ記事はこちら!

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マメ知識:硫黄泉の脇に書いている”硫化水素型”とは?

硫黄泉の泉質には、時々「硫黄泉(硫化水素型)」との記載がある場合があります。前半でご紹介した泉質別適応症の中にも、「硫化水素型については~」という記載がありました。
実は、硫黄泉はさらに細かく「硫化水素型」と「硫黄型」の2つに細分されるのです。
硫黄泉の硫化水素型と硫黄型の分類図
この違いはざっくりいうと、先ほどご紹介した硫黄泉を構成する3成分(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素)のうち、遊離硫化水素の分子の数(正確にはモル濃度)がほかの2成分のそれの和よりも多いことを意味します。
逆に、2成分の方が多い場合は”硫黄型”と記載されることもあります。

お湯の特徴の違いとして、硫化水素型の場合は遊離成分により乳白色の濁り湯になることが多く、硫黄型の場合は無色のほか、変わり種ではエメラルドグリーンになることも。

実際に入ったオススメ温泉地

硫黄泉は火山性の温泉として各地で湧いており、オススメを選びきれないのが正直なところです…。そこで、エメラルドグリーンや濁り湯など、色のポイントでオススメの温泉をいくつかピックアップしてご紹介します!

エメラルドグリーンの湯を楽しむ:
月岡温泉

天然の温泉がエメラルドグリーンの透明なお湯ー信じられないかもしれませんが、実は月岡温泉がその温泉です。昼間の露天風呂に入るとその鮮やかな色が際立ちます。
月岡温泉は温泉中の硫黄成分の多さは日本随一でもあります。また、売店などが並ぶメインストリートの一角に「自称日本一まずい温泉」を称する飲泉所もあります。硫黄の香りに塩分と鉄分を足したような”独特な”お味です。鮮やかな温泉の入浴と合わせて、現地で味わってみてください。

△スライドすると写真を切り替えられます。
同じ新潟にある「咲花温泉」も似た特徴を持つ温泉で、オススメです。

  • 月岡温泉 湯あそび宿 曙[3]
  • 所在地
    新潟県新発田市月岡温泉552-4
  • 泉質
    含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉
  • 入湯メモ
    温泉街歩きも楽しい

濁り湯&北の温泉テーマパーク:
登別温泉

登別温泉は、北海道の言わずと知れた有名温泉地です。新千歳空港や登別からもアクセスが良く、温泉に加え地獄巡りやクマ牧場、水族館などの観光スポットも多く、休暇にうってつけのエリアです。

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以下でご紹介する「第一滝本館」は、硫黄泉をはじめ全10泉質のうち5泉質を一度に楽しめる温泉のテーマパークともいえる大きな旅館です。
登別の地獄を見渡せるお風呂に加え、特にオススメなのが、冬のしばれる寒さの露天風呂でいただく雪見酒ができることです!温泉好き憧れの「雪見酒」を現地でぜひ!

  • 登別温泉 第一滝本館[4]
  • 所在地
    北海道登別市登別温泉町55番地
  • 泉質
    単純硫黄泉など
  • 入湯メモ
    男女別の広々&複数泉質の大浴場&露天風呂にはカウンターも

九州の温泉テーマパーク:
霧島温泉

霧島神宮をはじめとする鹿児島を代表する観光地の一つである霧島エリアにはあちこちで湯けむりが沸き、温泉風情溢れる旅館やホテルがいくつもあります。その中でも、ご紹介する「霧島ホテル」の大浴場は、圧倒的な湯量を活かした”大庭園風呂”が圧巻です。泉質が複数あるのも魅力的です。

△スライドすると写真を切り替えられます。
時には、圧倒的な広さで楽しむ温泉もいかがでしょうか?
なお、庭園風呂は基本的に混浴ですが、女性専用ゾーンのほか、夜間に女性専用時間帯もありましたので、旅のスタイルに合わせて楽しんでください!
他にも、近くには”泥パック”が楽しめる「さくらさくら温泉」もあり、温泉には事欠きません。また、霧島周辺には硫黄泉に限らず様々な泉質の温泉が多く、鹿児島空港に近づいた「妙見温泉」は美人の湯の炭酸水素塩泉、えびの方面の道中の「白鳥温泉」は景色も楽しいオススメの温泉です。

  • 硫黄谷温泉 霧島ホテル[5]
  • 所在地
    鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
  • 泉質
    単純硫黄泉など
  • 入湯メモ
    大庭園風呂は混浴+女性専用エリアで構成。宿泊者専用時間帯に一部女性専用時間帯アリ。

参考資料・サイト

  1. 環境省環 自総発第1407012号「「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」及び「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」について」
  2. 環境省「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」
  3. 湯あそび宿 曙ホテルウェブサイト
  4. 第一滝本館のウェブサイト
  5. 霧島ホテルのウェブサイト

※入湯メモ等は、筆者が訪れた際の情報です。変更されている場合もありますので、旅行計画の際は公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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