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含鉄泉の泉質と味わい方、オススメ温泉地を解説!

泉質の特徴とマメ知識を知って、温泉をさらに楽しむコラム【含鉄泉編】
2026/3/6  2026/3/5

日本の全10泉質を深読みするコラムの含鉄泉編! 泉質の意味や特徴、適応症や成分の定義、知ると楽しくなるマメ知識に加え、実際に訪れた含鉄泉のお気に入り温泉地もご紹介します。

含鉄泉ってどんな温泉?
濁り湯とスケールに歴史を感じる温泉が多い
含鉄泉の定義(成分の条件)
温泉を出る時に洗い流すべき?
実際に入ったオススメ温泉地
関西の超有名温泉地:有馬温泉
含鉄・酸性・硫酸塩泉と個性が光る:塚原温泉
含鉄・美人の湯:平戸たびら温泉

含鉄泉ってどんな温泉?

含鉄泉」は、文字通り鉄分を豊富に含んだ温泉です。湧き出た瞬間は無色透明でも、空気に触れると赤褐色へと変わるユニークな温泉も。
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独特の金気香と重厚な湯ざわりが魅力の含鉄泉について、その特徴や楽しみ方、知っておきたい豆知識を深掘りします。

含鉄泉の適応症

この泉質ならではの適応症である、含鉄泉の泉質別適応症は以下の通りです。

  • 浴用
  • 飲用鉄欠乏性貧血

含鉄泉としての泉質別適応症はないものの、他の泉質とのセットになることが多いので、そちらとの合わせ技も期待できます!

一般的適応症は全ての泉質に共通する適応症で、環境省の通達[1]によると、以下の通りです。

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

なお、これらはざっくりいうと「温まると得られそうな効果」なので、実のところ家のお風呂でも期待できる効果とも言えます。一方で、「泉質別適応症」はその泉質にフォーカスした適応症です!

  

入浴の禁忌症について

浴用に関して、この泉質ならではの禁忌症はありません。

ただし、一般に温浴や入浴を避けるべき疾病等をお持ちの方(詳細は以下)は避けた方が良いでしょう。

一般的禁忌症は全ての泉質に共通する禁忌症で、環境省の通達[1]によると、以下の通りです。

病気の活動期(特に熱のあるとき)、 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、 消化管出血、目に見える出血があるとき、 慢性の病気の急性増悪期

  
なお、妊婦は禁忌症には入っていませんが、足元が滑りやすいことがあるので、転倒などにはご注意を

含鉄泉の定義(成分の条件)

「含鉄泉」の条件
温泉1kg当たりに溶けている総鉄イオン(Fe2+,Fe3+)が20mg以上

冒頭ご紹介した通り、沸いた時には透明でも、空気に触れると褐色に変色して金泉に生まれ変わることがあります。この性質は、酸性泉とセットの場合は少ないですが、塩化物泉とのセットではよく目にします。
また、鉄分が析出した赤褐色のスケールが、温泉風情を湧き立たせてくれる一面もあります。

含鉄泉がセットになった泉質名の例
含鉄泉が泉質名に現れる泉質と読み方の例は以下の通りです!

  • 含鉄-ナトリウム-塩化物塩泉
    褐色の濁り湯(金泉)になりがちな泉質です。
  • 酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)―アルミニウムー硫酸塩泉
    こちらは酸性泉とのセットで、このペアは火山地帯で見かけることのある泉質です。

含鉄泉以外の泉質のまとめ記事はこちら!

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マメ知識:温泉を出る時に洗い流すべき?

含鉄泉に限らないですが、温泉を上がる際に洗い流して出るかどうか、洗い流すべき/流さない方がいい、どちらの意見も目にします。
適応症や禁忌症などのよりどころでもある環境省の通達[1]によると、以下の記載があります。

浴用の方法及び注意【入浴後の注意】
身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温及び30分程度の安静を心がけること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒等が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよいこと。)。

ざっくり言い換えると、しっかり湯量の源泉かけ流しなどで新鮮なお湯を楽しめる場合は、原則は温泉成分を残すために洗い流さないのが吉というところでしょうか。

とはいえ、鉄分が多い含鉄泉や硫黄分の多い硫黄泉からそのまま上がると、しばらく鉄や硫黄の香りを身に纏うことになりますので…以下は持論ですが、香りの刺激の強さの観点から、洗い流すのも一案かなと思います。
いずれにしても、心の健康保養も温泉の大事な目的ですから、どなたも気になる場合は流せば良いと思います!

実際に入ったオススメ温泉地

関西の超有名温泉地:有馬温泉

関西の温泉地として言わずと知れた「有馬温泉」は、実は金泉で成分量がとても多い(濃い)温泉としても有名です。
有馬温泉の風景
含有成分量が26,000mg/kgを超える源泉があるなど、その濃さが際立ちます(その分、湯あたり注意といわれるほど!)。さらに、金泉と並ぶ「銀泉」の泉質は放射能泉と、泉質の多さも魅力的です。

  • 有馬温泉 太閤の湯[3]
  • 所在地
    兵庫県神戸市北区有馬町池の尻292−2
  • 泉質
    含鉄-ナトリウム-塩化物泉

含鉄・酸性・硫酸塩泉と個性が光る:塚原温泉

大分県の塚原温泉「火口乃泉」は、大分の有名な温泉地である別府と湯布院の中間地点にある温泉です。
塚原温泉 火口乃泉のエントランスの写真
この温泉の特徴は、泉質の豊かさにあります。鉄の含有量は全国有数で、酸性泉、かつ美人の湯泉質でもある硫酸塩泉の特徴も兼ね備えた温泉です。別府や由布院に行かれる際にはぜひ併せて味わってみてください!(酸性泉としても有名な温泉です!)

  • 塚原温泉 火口乃泉[4]
  • 所在地
    大分県由布市湯布院町塚原1235番地
  • 泉質
    酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)―アルミニウムー硫酸塩泉
  • 入湯メモ
    噴煙上がる火口見学スポットもある

含鉄・美人の湯:平戸たびら温泉

こちらの温泉は、含鉄泉に美人の湯泉質といわれる「炭酸水素塩泉」がセットになった珍しい泉質です。泉色は比較的透明度が高く、含鉄泉ながらあっさりめの泉質です。
泉質の珍しさに加え、海沿いのロケーションを活かしたオーシャンビューの露天風呂が旅の疲れを吹き飛ばしてくれます!

  • 平戸たびら温泉:サムソンホテル なごみの湯[5]
  • 所在地
    長崎県平戸市田平町野田免210―6
  • 泉質
    含鉄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
  • 入湯メモ
    露天風呂の眺望が最高

参考資料・サイト

  1. 環境省環 自総発第1407012号「「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」及び「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」について」
  2. 環境省「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」
  3. 太閤の湯ウェブサイト
  4. 塚原温泉 火口乃泉のウェブサイト
  5. サムソンホテルのウェブサイト

※入湯メモ等は、筆者が訪れた際の情報です。変更されている場合もありますので、旅行計画の際は公式サイト等で最新情報をご確認ください。また、記載の泉質は一例のほか、時間の経過や再検査の結果変わることがあります。

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