山口県の有名観光地の下関や長門、萩を走る観光列車「〇〇のはなし」の車内やオススメ座席、楽しみ方を総まとめでご紹介! 最新の運行状況や車内販売メニュー、切符の料金、予約方法もわかりやすく解説します。
「〇〇のはなし」は、山口県の新下関駅から長門市駅を通り、東萩駅までの区間、ローカル線の雰囲気漂う山陰線の日本海側を走る観光列車です。

列車名の「はなし」には二つの意味があり、ひとつはこの列車が走る萩(は)、長門市(な)、下関(し)の頭文字をとった意味、もう一つが、沿線各地のとっておきの「はなし」を味わったり、感じたり、聞いたりして楽しめる列車というコンセプトに由来します。
その名の通り、日によって沿線各地の方が実際に乗車されて、車内で各地の魅力あるはなしを紹介いただけたり、途中駅でグルメやふれあいを楽しんだり、予約制の特製のお弁当で食のお話を楽しんだりと、ローカル線を走る”観光列車”らしい工夫にあふれた列車です。
この記事では、そんな「〇〇のはなし」の車内の様子や楽しみ方、運行状況などを5分でわかる記事でご紹介します!
「〇〇のはなし」は、2023年6月の大雨の影響でしばらく運休中でしたが、路線復旧に伴い2025年9月27日から運行を再開しました!
現在は主に土日を中心に新下関駅~東萩駅間を1日1往復しており、午前中が東萩行き、午後が新下関駅行きとして運行されています。

途中いくつかの駅でイベントなどで停車しながら走るため、始発から終着駅まで乗り通すと概ね3時間程度です。
列車は2両編成の気動車で、1号車が和風コンセプト、2号車が洋風コンセプトで車両ごとに雰囲気がガラッと異なります。
座席タイプは、1人旅にもピッタリの1~2人掛けのカウンター席から、2人向けボックス、4人向けボックスと様々な人数の旅行にフィットする多彩な設定です。以下、各号車の座席タイプを詳解します。
まず、1号車にはカウンター席と、2人向けボックス、4人向けボックスがあります。カウンター席と4人向けボックス席が海側です。
続いて、2号車には2人向けのカウンター席が並びます。海側となる座席は偶数番号のカウンター、反対側の奇数番号の座席も海側(車内通路側)を向いて配置されています。
この列車の2号車には車内販売カウンターがあり、沿線の地酒などのドリンク(アルコール類、ソフトドリンク)やスイーツ・おつまみ、オリジナルグッズなどを購入できます。
また、観光列車の旅で気になるのが荷物スペースや充電用の電源などの有無ですよね。結論から言うと、荷物スペースや電源はいずれも不自由なく設置されていました。
荷物スペースについては、座席上の網棚のほか、網棚がないボックス席では座席と座席の間に荷物を置けるスペースがあるほか、車端部の一部にも荷物を置けるスペースがあるため、スーツケースなども特に心配なく持ち込めます。
また、2席に1つの割合でコンセントも設置されているため、ACアダプタとケーブルがあればスマホの充電は可能です。

一方で、乗車したタイミングではWi-Fiの設置はありませんでした。
この列車では、乗車前の事前予約限定で特別メニューの食事やお酒などを注文できます。

往路と復路で注文できるメニューが異なっており、いずれも沿線の特産品や素材を活かした垂涎の逸品です。予約はJR西日本の旅行チケット等の予約サイト「tabiwa」から可能ですが、いずれも予約締め切り日が乗車数日前に設定されていますので、列車の予約と合わせて気になるメニューがあれば食事の予約もお忘れなく!
メニューは「〇〇のはなし」公式ページ[1]に掲載されており、予約ページのリンクも掲載されています。
ここまで車内の様子をご紹介しましたが、まとめとしてオススメ座席をご紹介します。
まず、人数面でのオススメ座席ですが、基本的には人数にフィットする座席を選ぶのが間違いがありません。1人旅の場合はカウンター席が第一候補になりますが、2号車のカウンター席は2人掛けのソファのため、座席が独立している1号車のカウンター席の方がおすすめです。
2人旅の場合は、1号車のボックス席か2号車のカウンター席かで選択肢が広がりますが、ここは好みかな、と思います。

車窓面では、海側にあたる1号車のカウンター席と4人向けボックス席、2号車偶数番号のカウンター席がよりダイナミックに海景色を楽しめる点でオススメです。
なお、列車の座席表は「〇〇のはなし」公式ページ[1]に掲載されていますので、切符購入時などには手元に準備しておくと便利です
〇〇のはなしは全車指定席の列車として運転されていますので、乗車の際には乗車券のほかに指定席券が必要です。指定席料金は以下の通りです。
| 列車 | 区間 | 乗車券 | 指定席券 |
|---|---|---|---|
| 〇〇のはなし | 新下関・下関~山陰線~東萩 | (乗車区間分の運賃) | ¥530(全区間同一) |
指定席券は、1か月前の10時から全国のJR駅やJR西日本のウェブ予約サイトe5489等で一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。

発売開始後は要は”先着順”となるため、席を確保するには早めに予約とることが鉄則です。

次の項で空席の確認方法や具体的な予約方法に加え、希望の指定席券を取れる確率を高める方法として「e5489の事前申し込み」についてご紹介します。
指定席券は早めにとるのがオススメとは書きましたが、なかなか発売開始に合わせて購入するのも都合がつかなかったり、大変ですよね。
そんな方に向けて、e5489には手軽に指定席確保の確度を上げる方法として「事前申し込み」なる仕組みが存在します。これは、発売開始のさらに1週間前、つまり1か月+1週間前の5:30から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
結局は順番に処理するため、取れないことや連休などでは時間がかかることもありますが、基本的には十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽で、私も重宝しているおすすめの方法です。
列車の空席確認や予約は、通常の特急列車や新幹線等と同様にJR駅の指定席券売機(みどりの券売機)やみどりの窓口で行えます。そのほか、JR西日本のウェブ予約サイト「e5489」からも手軽に確認・予約できます。
なお、e5489からは座席位置の指定ができない(概ね人数に合わせて自動で選ばれる様子)ので、希望がある場合はみどりの窓口を利用する必要があります。
いかがでしたでしょうか。この記事が皆さんの中国地方の旅行計画の参考になれば幸いです!
同じく中国地方は広島の瀬戸内海を走る人気観光列車「etSETOra」もおススメです!