別府温泉道で88湯の湯巡り旅へ! スパポート(スタンプ帳)の入手方法から段位認定の方法、名人になるまでの流れと記念品をわかりやすく解説。別府をお得に便利に巡りたい方や温泉好き必見の湯巡りガイド!
「別府八湯温泉道」は、大分県別府市の8つの温泉地(別府・鉄輪・明礬・浜脇・堀田・観海寺・亀川・柴石)を中心に、100を超える温泉施設の中から88湯をめぐるスタンプラリー形式の湯巡りイベントです。
私も実際にこの温泉道に挑戦して88湯を制覇し、名人認定を受けました。認定を受けるまでの旅は、スタンプ集め以上に、別府という街を深く知るきっかけにも。
この記事では、そんな別府八湯温泉道の始め方から段位認定の仕組み、「名人」になるまでの流れを詳しく解説します。
対象施設は旅館の立ち寄り湯から、地元の方が通う共同浴場(ジモ泉)まで幅広い種類があり、湯の温度、泉質、建物の雰囲気までそれぞれ異なる顔があります。
湯船から見える景色に癒されたり、地元の方との会話が生まれたりと、別府の町と人と湯に、じっくりと浸かる体験が楽しめます。
湯巡りのスタートは「スパポート」と呼ばれるスタンプ帳の入手から。別府駅ナカの観光案内所や一部の温泉施設で販売されています。私は、別府エキナカ(東口)の観光案内所「WANDER COMPASS BEPPU」で入手しました。
スパポートにはスタンプ欄が並んでいて、湯巡りが進むほどスタンプが溜まり、達成感が増していく仕組みです。
湯巡りにあたって同時にオススメなのが「温泉本」です。
温泉道対象施設の営業時間や料金、泉質などを一覧や地図で確認できる公式ガイドブックで、旅のプランを立てるときに非常に役立ちます。
また、温泉本には割引券が付いており、何度も湯巡りしたり、別府周辺の観光地を回るにも必携の一冊。私はスパポートと温泉本をセットで持ち歩き、スマホの地図アプリと組み合わせて巡っていました。
あとは、対象施設の中から行ってみたい温泉を選んで、気ままな温泉巡りです。
ルールは「スパポート」には1か所1スタンプまで、湯巡りに期限はありません。そのため、短期集中でがっつり湯巡りするもよし、数年かけてまったり回るもよしです。
私の場合は関東在住なので週末+有休を中心に、九州温泉道と一部重複しつつ、1年強かけて88湯を巡りました。
また、別府市内の温泉は路線バスや徒歩で巡れる距離に密集していますので、アクセスが便利なのもうれしいポイントです。別府八湯それぞれのエリアで集中して回ったり、各エリアをまずは1湯ずつ巡ってみたり、旅のスタイルに合わせてプランニングしましょう。
対象施設は、先ほどご紹介した温泉本や別府八湯温泉道の公式サイト[1]に掲載されてます。
別府の日帰り温泉選びやジモ泉の魅力を知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください!
各温泉施設では入浴後にスパポートを提示し、スタンプを押してもらいます。施設ごとにデザインが異なり、旅の記念にもなります。
スタンプが増えていくごとに「温泉道を歩んでいる」という実感が湧き、達成感と愛着が膨らみます。
なお、一部の無人のジモ泉などでは、自身でスタンプを押します。ほかのスタンプも置かれている場合があるため、押し間違いにはご注意を。
別府八湯温泉道では、主に8湯ごとに段位認定を申請できます。
まずは2湯で「初級」、8湯で「初段」、以降8湯ごとに2段~10段と昇段し、最後は88湯で「名人」となります。段位認定されると、段位ごとの記念タオル(初級はハンカチ)と認定証が授与されます。
段位認定の申請は以下の方法で可能です。
1段ずつ認定を受けるも、まとめて複数段位の認定を受けることもできます。また、段位飛ばして上位段位の認定のみを受けることも可能です。
認定の方法の詳細や認定料は、公式サイト[1]に記載がありますので、必ずご確認ください。
88湯すべてを制覇すると、晴れて“名人”に認定されます。
名人には特製タオルと認定証のほか、ひょうたん温泉に写真を掲載する名誉に与ることもできます。また、名人向けの不定期イベントに参加できることも。名人のタオルは金色の刺繡入りの堂々の一枚。取得を目指して頑張りましょう!
なお、”名人”を何度も繰り返すことでさらなる高みを目指すことも。もはや別府近辺に住んでいないと難しい境地ですが…詳しくは公式サイトをチェック!
別府八湯温泉道には、ここまでご紹介した段位を目指すのとは別に“サブクエスト”的な企画もあります。
概ね11月スタートで1年ごとに企画が更新され、2024年は別府とフェリーで繋がる愛媛県は「道後温泉」とのコラボ(2025年も継続)、2025年は温泉卵も楽しむ「温泉たまご道」が開催されています。サブクエストをクリアすると、通常の段位認定とは異なる特別な記念品がもらえるケースも。
2024年の道後温泉とのコラボでは、道後温泉で入湯記念スタンプを押して初段認定を受けると、上の写真のような特別なスパポートカバーがもらえました。
いかがでしたでしょうか。この記事が、皆さんの別府湯巡り旅行計画の参考や、湯巡りから始まる出会いのきっかけになれば幸いです!
別府の次は、九州全土の温泉道もいかがでしょうか?