レストラン列車「52席の至福」とSLパレオエクスプレスで秩父・長瀞の優雅な旅を日帰りで楽しむモデルコースの旅ログ。おすすめのプランや列車車内の様子、旅の予約方法・時期もご紹介します。
今回は、以前以下の記事でご紹介した西武鉄道の観光列車(レストラン列車)「52席の至福」を活用して、実際に秩父・長瀞を旅行した計画コースをご紹介します。
旅の大きな流れとしては、都心→秩父のアクセスにレストラン列車を利用し、秩父でSLや温泉、グルメを楽しんだのち、都心に戻る日帰りルートです。

旅は西武新宿発の「52席の至福」から豪華にスタートします。
往路で乗る魅力として、都会の景色から家が立ち並ぶベッドタウン、そして自然へと徐々に変わりゆく風景を借景にしながらコース料理を楽しめる点にあります。
11時前にゆったりと都心を出発し、14時前に西武秩父駅に到着する3時間ほどの旅路です。

秩父に近い途中の芦ヶ久保駅では、しばらく停車して駅前の道の駅などを散策できるリフレッシュタイムも設けられており、車窓と料理だけじゃないのもお楽しみポイントの一つです。

なお、日によっては西武池袋発の日もありますのでご注意ください。車内の詳細や予約方法などは、以下の記事でご紹介しています。
お昼過ぎに列車の終点、西武秩父駅に到着します。駅前を軽く散策しつつ、徒歩数分の秩父鉄道「御花畑駅」に向けて歩を進めます。
秩父にはこの後また戻ってくるので、がっつり観光は取っておいてOKです。

秩父鉄道の駅に来たのは、数少ないSLに乗れるためです。

「SLパレオエクスプレス」は、4月~12月の土休日を中心に、熊谷~秩父~三峰口駅間を1日1往復運行されています。運行ダイヤが、52席の至福(都心→秩父便)との接続が良いことから旅程に組み込みました。
今回は、御花畑駅~長瀞駅の移動に利用しますが、オプションとしてそのまま熊谷まで抜けるルートも記事の末尾でご紹介します。
SLが駅を発車する時には、汽笛を鳴らしてくれます。メカ仕掛けの列車が力強い汽笛の音とともに動き出す瞬間は、いつもワクワクします。

車内の様子は上記のような客車中心で、ドリンクやグッズなどを買える車内販売もありました!
期間中はほぼ毎週末の運行と乗車機会が多いこともあってか、予約は直前でも取りやすかったです。
30分ほど車窓とSLの旅時間を楽しんだところで、次の目的地である長瀞駅に到着します。

長瀞は夏場は川下りやかき氷が有名な観光地です。駅前にも有名な「阿左美冷蔵」の暖簾がちらほら見受けられます。

秩父(御花畑駅)へ戻る列車は概ね1時間に1~2本ありますので、秩父と長瀞の滞在時間に合わせてこのあたりの行程は比較的自由が効きます。
御花畑駅まで戻ってきたところで、先ほど抑えめにした秩父観光の時間です。
秩父鉄道の秩父駅と御花畑駅間には酒蔵や食べ歩きもできる商店街があるので、秩父駅で降りて歩くのがオススメです。その後、西武秩父駅まで戻ると、エキナカには名産品などを扱う売店やワラジカツをいただけるレストランなどもあるほか、温泉施設も併設されています。

今回は”温泉でゆったり”を選択。露天風呂や炭酸風呂などお風呂も楽しいほか、休憩スペースもゆったりしているのでリフレッシュにもオススメです。
なお、52席の至福の利用特典として、この施設の割引券も含まれていますので利用の際はお忘れなく。
秩父を満喫した後は、西武池袋線の特急LAVIEW(ラビュー)で都心へ帰還します!

この列車は、足元近くまで広がる広々とした窓が特徴的なスタイリッシュなデザインが光る列車です。
夜間は秩父近辺の車窓はあまり期待できないものの、往路のレストラン列車とは逆に、都心に近づくにつれて明るくなっていく街のグラデーションを楽しめます。

なお、52席の至福の利用特典として、乗車日一日は西武の全線乗車券がついていますので、購入は特急券だけでお得です。
今回の旅行では長瀞観光のためにSLを途中下車しましたが、SLパレオエクスプレスはそのまま熊谷まで運行されていますので、ゆったりSL旅を楽しみたい場合はそのまま終点熊谷まで乗車するコースはいかがでしょうか?

御花畑駅~熊谷駅まで乗車すれば概ね2時間ほどの旅時間となります。車内販売のほかに、事前予約制の地元食材満載のお弁当もありますので、SL×限定グルメの旅も魅力的です。

熊谷まで抜ければ上野東京ラインや湘南新宿ラインで都心に直通するルートや、新幹線で都心にワープできるルートも選べるため、こちらも帰りのルートは便利です。
最後に、この旅行の準備に要した予約リストと予約時期をご紹介します。動き出しの時期を決める参考にどうぞ!