36ぷらす3の車両全景

36ぷらす3のルートやオススメ座席、料金、予約方法は?

九州各地をぐるっと回る観光列車で、贅沢な旅を楽しむポイント
2025/6/9  2025/7/5

九州全土を走る人気の観光列車「36ぷらす3」の車内の様子や各曜日のルートやオススメ座席、車内販売や料理の楽しみ方に加え、いつから予約可能かを踏まえて人気のツアーや切符の料金、予約方法を5分でわかる記事で解説!

36ぷらす3ってどんな列車?
九州全県を走る昼行の観光列車
九州のすべてが詰まった“走る九州”といえる列車
運行ルートは?路線図も!
九州を1周するルートを路線図で!
各曜日の運行ルート詳解
車内や座席はどんな感じ?
座席は全席ゆったりグリーン席
旅行商品専用のグリーン個室も充実
オススメ座席は?
ルート別のオーシャンビュー区間と注意点
料金や予約方法・人気の切符を取るコツは?
旅行商品(ツアー)と指定席の違い

36ぷらす3ってどんな列車?

36ぷらす3」は、JR九州が運行する観光列車で、5日間かけて九州全県を走るユニークな列車です。
36ぷらす3の車両全景
この列車は、一般の観光列車によくある特定区間を往復するのではなく、曜日によって九州各地の異なるルートを走っているのが面白い点。それぞれのルートでは、列車が走る沿線の食や文化、おもてなしなどの魅力を存分に感じられ、同じ列車でも曜日によって異なる発見や感動を得られます

この記事では、そんな九州のすべてが詰まった“走る九州”といえる観光列車「36ぷらす3」の運行ルートや車内の様子、楽しみ方や気になる切符の予約方法を5分で解説します!

運行ルートは?路線図も!

36ぷらす3は、毎週木曜日に博多を出発し、月曜日までの5日間で熊本、鹿児島、宮崎、大分、福岡、佐賀の順に九州を反時計回りに1周して博多へ戻るルートで運行されています。それぞれのルートは独立した昼行路線で、1日(1ルート)単位で乗車する列車です(ななつ星のような寝台列車ではありません)。
曜日別のルートを以下で詳しくご紹介します!

九州を1周するルートを路線図で!

観光列車「36ぷらす3」の曜日別の運行ルートやターミナル駅、運行路線を地図にプロットしたルートマップは以下の通りです。(地図右上のメニューから、曜日別の表示非表示を変更できます)

それぞれの曜日のルートにはテーマカラーがあり、車内ではテーマカラーにちなんだストーリーを楽しめます。それぞれの運行ルートの特徴を以下でご紹介します。
なお、ルートやおもてなし駅は変わることがありますので、乗車の際にはJR九州の公式サイト[1]などを必ずご確認ください。

木曜日ルート(赤の路)

木曜日ルートは、博多を出発し、鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道を経由して熊本、鹿児島中央を結ぶロングランルートです。
途中の玉名駅や肥薩おれんじ鉄道の牛ノ浜駅がおもてなし駅となっており、特産品の販売などが行われます。牛ノ浜駅では、名物たい焼きや焼きカタクチイワシが小腹にピッタリです。

この区間は九州新幹線が並行し直通する在来線特急がなくなったこともあり、乗り鉄に楽しい路線でもあります。

金曜日ルート(黒の路)

金曜日ルートは、鹿児島中央を出発し宮崎に向かうルートで、走行区間は特急きりしまと同様です。
36ぷらす3と霧島神宮駅
木の駅舎が特徴的な霧島神宮駅や大隅大川原駅がおもてなし駅になっており、それぞれ歓迎や特産品の販売、観光地の紹介などが行われます。大隅大川原駅では駅前のイチョウの木の下でいただくジビエのバーガーや、お土産に大隅半島の焼酎はいかがでしょうか。

土曜日ルート(緑の路)

土曜日ルートは、宮崎を出発し、大分・別府へ向かうルートで、走行区間は特急にちりんと同様です。
宮崎県の延岡駅や大分県佐伯市の重岡駅がおもてなし駅で、県を跨ぎ文化が異なる各々の地域の特色を生かした特産品を楽しめます。また、終電が早朝で有名な秘境駅である「宗太郎駅」にもしばらく停車するため、普段ならなかなか降り立てない秘境駅を気軽に楽しめるのも魅力です。

日曜日ルート(青の路)

日曜日ルートは、大分・別府を出発し小倉、博多を結ぶルートです。
別府の白池地獄
途中、国東半島の根元に位置する杵築駅や、から揚げが有名な中津市の中津駅、関門海峡の玄関口である門司港駅でそれぞれおもてなしや散策のために停車します。門司港駅では1時間ほど停車し、駅の周りを自由に散策できるのもこのルートの魅力。

月曜日ルート(金の路)

月曜日ルートは、博多を出発し、佐賀、武雄温泉などを経由して佐世保を結ぶルートです。
武雄温泉駅前のオブジェ
途中の肥前浜駅にはホーム直結のバーが、上有田駅には駅カフェがあり、停車中に利き酒やおもてなしを楽しめます。
また、夕方には佐世保から博多に戻る便も運行され、こちらは車内でビュッフェを楽しみながらのんびりとした旅を楽しめます。

車内や座席はどんな感じ?

ここからは、36ぷらす3の車内の様子をご紹介します。

△スライドすると車内の様子を表示できます。
列車は6両編成で、5,6号車がグリーン車座席車両、4号車のイベントスペースと3号車半分のビュッフェを挟み、3~1号車がグリーン個室車両となっています。

座席は全席ゆったりグリーン席

座席は1+2列配置で、前後にもゆったりしたリクライニング席です。
36ぷらす3のリクライニングシート
前の座席はポケットになっており、ひじ掛け部分にはテーブルが格納されています。また、6号車はユニークな畳敷きになっており、エントランスで靴を脱いで利用し、よりゆったりと過ごせるのが魅力です。
この後ご紹介する旅行商品向けの座席とグリーン席プランの座席に特に違いはありません。

旅行商品専用のグリーン個室も充実

旅行商品向けには、水入らずで旅時間を楽しめるグリーン個室も設定されています。個室定員は2人、4人、6人向けの3タイプあり、1号車は和を感じる畳敷きの車両です。

△スライドすると他の個室の写真を表示できます。

オススメ座席は?

九州各地を走るこの列車は、基本的にはどのルートも左右にそれぞれ見どころがありますので、旅行する人数に合わせた座席や個室を選ぶのが先決です。
ただし、海沿いを走る区間では右側がよりオーシャンビューを楽しめることが多いです。
36ぷらす3からみるオーシャンビュー
具体的にオーシャンビューを楽しめる区間と、座席指定時の注意点を以下でご紹介します。

ルート別のオーシャンビュー区間と注意点

36ぷらす3で主に海沿いを走る区間は以下の通りです。

  • 木曜日ルート:肥薩おれんじ鉄道区間では進行右側に東シナ海を望めます。
  • 金曜日ルート:鹿児島中央~隼人駅付近まで、進行右側に錦江湾や桜島の景色を楽しめます。
  • 土曜日ルート:宮崎県内で日向灘、佐伯を出たところで二見ヶ浦、大分~別府間では別府湾をそれぞれ進行右側に楽しめます。
  • 日曜日ルート:大分~別府間では別府湾を進行右側に楽しめます。

いずれも進行右側にオーシャンビューが集中していますが、この列車は運行日によって1号車、6号車どちらも先頭となる場合があり、A席側とD席側のどちらが進行右側になるかは日によって変わる点に注意が必要です。進行方向は指定席券売機や購入画面に表示されるほか、36ぷらす3の公式ページ[1]にも記載されているため、予約時には乗車日の進行方向を確認することをお忘れなく

車内販売(ビュッフェ)の楽しみ方

この列車の3号車には”ビュッフェ”があり、オリジナルグッズや九州各地のえりすぐりの特産品などが販売されており、乗車中は自由にお買い物を楽しめます。
36ぷらす3のビュッフェの全景
アルコールやソフトドリンクなどの飲料のほか、軽食やスイーツ、お土産やグッズなどかなりバリエーションは広く、長い乗車時間も退屈しません。
ビュッフェのメニューは36ぷらす3の公式ページ[1]にも掲載されているため、乗車前に確認してメニューを決めておくのも面白いと思います!

車内体験イベントも見逃せない

ビュッフェと併せて見逃せないのが、車内体験イベントです。4号車ではハンドクラフトや梅シロップづくりなど、曜日ごとに異なる車内体験イベントが開催されています
36ぷらす3の車内イベントの様子
乗車後の先着順の申し込みで、イベント内容や申し込み方法は乗車後に放送案内があるので、お聞き逃しなく!

料金や予約方法は?

ここまで列車の行程や車内についてご紹介してきましたが、後半では列車の料金や予約方法をご紹介します。

旅行商品(ツアー)と指定席の違い

この列車は、毎回の運行で座席の半分と個室が旅行商品(ツアー)として発売され、一部の座席が指定席として発売されています。
ツアーでは、乗車区間の乗車券や特急券などの切符の料金に加え、それぞれのルートにちなんだ特別な食事がセットになっています。また、ツアーの場合は座席のほかに個室タイプも予約でき、予約する席種によって料理も異なります。
36ぷらす3の食事の例
一方、指定席プランでは、他の特急列車などのように指定席特急券(グリーン)を購入し座席を予約するタイプです。特に食事は付いていませんので、指定席プランでは、事前に現地の駅弁などを持ち込むのがオススメです。
いずれのタイプでもビュッフェや車内イベントなどは違いなく楽しめますので、ご自身の旅行のスタイルに合わせて選べるのがポイントです。

旅行商品の予約方法や料金

旅行商品(ツアー)の予約では、JRの特急券のように1か月前の決まった日に予約が始まるわけではなく、とある時期にまとまって数か月分の予約がオープンする方式です。例えば、2025/4/3~9/29分の予約は、2025/1/30から予約開始されました。特に、個室は予約が早めに埋まりがちなので、希望のタイプがあれば早めに予約するのがポイントです。かなり先の予定で有れば、予約開始日もこまめにチェックするのがオススメ。
予約は36ぷらす3の公式ページ[1]から行え、料金は個室か座席かによって変わりますので予約の際に確認しましょう。

指定席の予約方法や料金

この列車は全車グリーン車指定席の特急列車の扱いのため、列車に乗るには乗車券と指定席グリーン特急券の2枚が必要です。また、予約に関しては基本的には特急取る場合と同じルールで、乗車日1か月前の朝10時から全国で一斉に発売されます。

駅の窓口等のほか、JR九州のネット予約サービスからも予約できますので、都合の良い方法で予約しましょう。
なお、乗車券部分ではJR九州の優待券を併用することは可能です。ただし、木曜日コースで走る肥薩おれんじ鉄道区間は別途運賃(乗車券)が必要ですので、買い忘れないように注意しましょう。
36ぷらす3の指定席特急券
特に指定席は発売される座席数が少ないため、すぐに予約が埋まりがちです。予約は先着順なので、早々に予約してしまうのが最も確実な方法です。

いかがでしたでしょうか。この記事が皆さんの九州旅行計画の参考になれば幸いです!

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参考ページ

  1. JR九州の36ぷらす3の公式ページ

プロフィール

とっち

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  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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